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2012.05.02

メルマガバックナンバー:vol.10~vol.11

vol.10 日本人ならではの感性が生むスペシャル・エディション

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ビルケンシュトックジャパンでは、年2回(春夏/秋冬)のシーズンコレクションとして、日本のみで展開されるスペシャル・エディションを発表しています。

 

シーズンごとに約80〜100型の日本限定モデルを発表していますが、使用する革や素材の調達、カラーリングや部品の選定、そしてグラフィックデザインなど、それらは全て日本独自の視点から生まれています。

世界共通のモデルが主流のビルケンシュトックグループ製品の中で、日本がこのように独自の企画を始めたのは、その履き心地をより多くの皆様に知ってもらうきっかけをつくりたいという想いからでした。

 

本格的な商品開発を始めたのは2002年の春にさかのぼります。それ以前にもお客様やディーラーの方々の要望をもとに、定番モデルの色を少し変えるなどして発売することもありました。

しかし、そのような要望を多く耳にする中で、ビルケンシュトックのすばらしい履き心地をもっと多くの人に知って頂くために、日本人の好みや感覚にも合うようなフットウエアの開発が進められました。

 

初めてシーズンコレクションとして発売したのは2003年の春夏モデルから。それ以来、年2回の発表を続け、年を追うごとに商品も充実し、回数を重ねるたびに成長してきました。

 

今回はプロダクトデザインチームのクリエイティブディレクター・遠藤にスペシャル・エディションについて話を聞きました。


「所有するよろこびと履く楽しさを」

 

vol10_img-02.jpg私たちの商品開発のバックグラウンドには、“トラディション”(=伝統)というテーマがあるんです。

つまり昔から受け継がれてきた意匠やディテールの中から、ビルケンシュトックに合うものを取り入れるという考え方なんです。

 

近年のモデルで言えば、ツイードのヘリンボーン柄やスコットランドに由来するタータンチェック、いくつかの国の民族的な模様など。

そして日本では京友禅の老舗「千總」(ちそう)とのコラボレーションモデルなどもありました。伝統的なものがビルケンシュトックの特徴的なフォルムと融合することで、そこから新しい発見やユニークさなどが生まれたらいいなと思います。

 

ビルケンシュトックのフットウエアは、ベーシックでシンプルなデザインのものが多く、どなたでも日常的に履いて頂けます。

企画するときのアイデアは、それを生かしながらも少しだけ時代の気分を織り交ぜるなど、洋服とのコーディネートが楽しくなるようにイメージする場合が多いです。

 

ファッショントレンドの場合ですと、その時代の流行が大きく作用して、やがてそこからずれてしまったデザインは身に着ける機会が減ってしまうなんてこともあると思います。

ビルケンシュトックは当たり前ですけどファッショントレンドだけを提案するものではありませんから、お客様に気に入って長く愛用頂けるものをデザイン面からも考えます。

 

例えばカラーリングや部品の選定などはシンプルすぎず、ゴチャゴチャしすぎないように、ちょうど良いバランスを探りながら組み立てていくという具合でしょうか。

ユーザーの方々のお話しを伺うと、履き心地が良さそうだと聞いてビルケンシュトックを履き始めたというケースと、独特のデザインやフォルムに興味があって履き 出したといケースがあるようです。どちらの場合でもスペシャル・エディションがそのきっかけになってくれればと思います。
 

サンダルの多い春夏とシューズ類の多い秋冬では多少異なりますが、1シーズンごとに大体150〜200点ほどの企画をしています。そして試作品がイメージ通りに出来たかなどをチェックしながら、最終的に100アイテムほどが商品化されます。

アイデアだけで言えば毎シーズン300くらいは出しています。

 

商品の開発時期になると目に留まるものがすぐにアイデアに繋がらないかと無意識のうちに考えてしまいますね(笑)。

年に4回ほどヨーロッパで行われる革の見本市にも出向いて、新作用の素材を探していますが、トラディションというテーマを念頭に、素材の質感や色、日本ではあまり見ないけど”これはいいな”と思ったものを選ぶようにしています。

また素材そのものからアイデアを得ることもありますね。

 

日本企画の中でも特に「パピリオ」や「フットプリンツ」にオリジナリティ豊かな商品が多いと言えます。

フットプリンツに代表されるシューズタイプなどは、もともとドイツになかったモデルも作っています。

近年では、ハイキングブーツのデザインをタウンシューズとして捉えた「ミッドランド」などがそれですね。

そういうモデルがフットプリンツにはいくつかありますが、そこに日本人の持つ嗜好というか感覚があるんだと感じます。

 

また近年では、サンダルのストラップなどにオリジナルのグラフィックを描くことができるようになったので、アッパー部分をキャンバスに見立て、いろんな表現が可能になりました。

そこでも広い解釈として“トラディション”に基づいたアイデアを考えています。

ドイツのものづくりと日本人の感性、そして世界各地の伝統的なエッセンスを上手にミックスしてこれからも取り組んで行きたいですね。
 



vol.11 2012年春夏コレクション "FAMILY TREE"という人のつながり

 

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前回のメールマガジンでは、ビルケンシュトックジャパンが年2回のシーズン(春夏/秋冬)ごとに発表しているスペシャル・エディションについてご紹介しました。

店頭には2012年の春夏シーズン・モデルが並び始めましたが、今回はその最新コレクションの制作秘話をご紹介します。

前回に引き続きビルケンシュトックジャパンの商品開発を手がけるクリエイティブディレクターの遠藤に話を聞きました。
 



2012年春夏コレクションは「FAMILY TREE」というテーマで展開されています。

家系図の語源となった「FAMILY TREE」という言葉は、枝葉のように広がる人と人のつながりを想起させます。
大震災を経て、改めて家族や友人といった、かけがえのない存在に想いを巡らせることになりましたが、互いに支え合う地域の輪や被災地へ駆けつけたボランティアなど、昨年は人と人とのつながりがより色濃く刻まれた年だったように思います。

こうした社会背景のもと、ビルケンシュトックジャパンでは人や生活、そして地域に根ざすような商品づくりを心がけました。
そして、健康的な生活を足元から支え、大地を踏みしめるシューズやサンダルを通じて世界中の人がつながっているという想いも込め、「FAMILY TREE」というテーマが生まれました。

私の場合、商品開発ではとてもアナログな発想が働いていて、身近な人や大事な人の感情や感覚を大切にしています。
「それいいね!面白いね」といった感想を思い描きながら、意識するのは自分の好みに偏らないようにすること。

子供から大人まで全ての世代を対象に商品をつくっていますから、当然自分の趣味嗜好だけでは成り立たない部分もあります。
なので、生活の場からイメージを得ることを大事にしています。

加えて、欧州に行く機会が多いので、各地で印象に残ったものを吸収して商品に反映させたりもしますね。
例えば家や建築物、街並みなどで用いられる配色は、その土地の個性や風土が反映された伝統的な色使いが多くとても参考になります。
もちろん日本の風景や佇まい、色の調和などに着想を得ることもあります。

今シーズンもこれまで築いてきた世界観を大切にしながら、三年後も飽きずに履けるということを意識しています。
基本はベーシックなデザインですが、細部をご覧頂ければ、クラフト感や遊び心のあるグラフィックなどに私たちのこだわりを垣間見て頂けると思います。

ビルケンシュトックは革の経年変化も楽しむことができるフットウェアです。
傷みや汚れも想い出として楽しんで頂き、自分色に染まっていく魅力や所有する喜びを、今期のコレクションからも感じて貰えればと思っています。
 



今シーズンのコレクションから、パピリオとビルキーの一部をご紹介します。
 

◎VIENNA トープスエード
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甲周りの広いスペースを利用して、ドイツ語を刺繍であしらいました。

 

◎GIZEH,ROM,BALI(Papillio)
vol11_img-03.jpgこの3つに共通しているのは、バックルやリベットをホワイトカラーにしている所です。
今までありそうでなかったカラーですが、パピリオ社に協力して頂きました。
小さな部品ですが、印象がさわやかになり、春らしくなりました。

 

 

■GIZEH
vol11_img-04.jpgベーシックなブルーのボーダーとホワイトパーツ、そしてトングは、特注の赤にしてフレンチトリコロールのカラーリングにしています。
マリンテイストなアイテムはここ数年で再注目されていますが、もともとは定番的なものなので、長く愛用できると思います。

 

■ROM
vol11_img-05.jpgトングタイプでは、このモデルは初めて企画商品として登場します。
小さな自転車をボーダー状に配置してみました。着想を得たのは、標識です。
ヨーロッパでは、自転車専用の道路が発達しており、街の道路や標識など至るところで目にします。
日本も都心部を中心に自転車を見かける機会が増えてきましたが、自転車専用レーンが増える事を期待したいですね。

 

 

■BALI
vol11_img-06.jpgアンティークなフラワープリントを配した女性向きのアイテムです。
このフラワープリントは、コンピューターグラフィックスでは、作れない事から、個人のイラストレーターさんに描いてもらいました。
洋書の植物図鑑などに描かれているようなイメージで、柔らかい印象となりました。
キャメルカラーの他には、ネイビーやペールトーン系のカラーもあります。
ビルケンシュトックグループの中では、かなり女性的なアイテムでもあります。

 

■SAMUI(Birki's)
vol11_img-07.jpg細いストラップが交差しているデザインが特徴のこのモデルには、光沢のある素材をチョイスしました。
カラーパテント、カラーバックス、マルチカラーのライナーの組み合わせで、ポップさスポーティさを出しました。
夏のアウトドアシーンや野外フェスティバルなどをイメージしています。

 

 

 

■2012SSシーズンカタログ
vol11_img-08.jpg今シーズンの製品を全て網羅しているカタログです。
ただ今店頭で配布していますので、近くのビルケンシュトックショップに行く機会のある方は、気軽にお申し付け下さい。
もちろん無料で差し上げています。
 

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